好きな恩田陸作品TOP3

本屋のネタがなくなったので、一番好きな作家である恩田陸の作品紹介をしたいと思いまーす。でははりきってどうぞ!

第3位「消滅」 
空港の入国審査で止められた11人(+1匹)。この中に国家を揺らがすテロリストがいる…!?見つけ出すまでお家には帰れませんという非ミステリ小説。読み終えると肉ワンタン麺が食べたくなる。キャラの中ではキャスリンが一番好きかな。一家に一人キャスリンを!
オチは割と「そんなんありかよ!?」って感じなんだけど、恩田陸だから許せる。書いた当時は画期的なオチだと思ってたのに、時代が追い付いちゃった(意訳)って何かで言ってた。確かに驚きは少ないかなぁ…。でも好き。
あと、私の中で勝手に思ってるだけなんだけど、この作品は萩尾望都の「11人いる!」のオマージュなんじゃないのかな。設定が酷似してるし、エッセイか何かで萩尾望都好きって言ってた(ような気がする)し…。分かんないけど。

第2位「チョコレートコスモス」
「演じる」ことを追体験させてくれる作品。演じてるときって本当にこんな心境なのか、俳優さんに読ませて聞いてみたくなった。特にオーディションの場面が文句の付けようがないくらい面白い。鳥肌立ちっぱなし。書くの大変だっただろうなぁ。続編待ってます。
あと、この作品が気に入った人は「ピアノを弾く」ことを追体験させてくれる「蜜蜂と遠雷」も好きだと思う。何で「演じる」者や「ピアノを弾く」者の心理描写を鳥肌が立つほどリアルに書けるのかなぁ。

第1位「黒と茶の幻想」
恩田陸作品の中でも断トツに好きな作品。「三月は深き紅の淵を」で次作品の構想として登場する。本の中の本設定が好物な私にとって、好きにならざるを得ない小説。
大した事件が起きるわけでもなく、主に会話で展開していく小説なんだけど面白い。恩田陸作品の好きなところの一つに「会話文の面白さ」があるんだけど、その要素が遺憾なく発揮されてる作品だといえる。本当に大好き。Y島行きたい。四人の中では彰彦が一番好き。強そうで実は脆いインテリ眼鏡に弱いんです。
これを読んだあとは謎めいた少女、憂理が重要な役どころとして登場する「麦の海に沈む果実」も是非。おすすめだよ!

恩田陸の沼に落ちたのは十代の終わり頃。それまではぽつぽつ読んでたんだけど、ハマるまではいかなかった。辻村深月と混同してたくらいだし。19歳ぐらいだったかな?恩田陸でも読むか~と思って古本屋で目についた作品全部買って一気に読んだら…いつの間にか一番好きな作家になってた。新刊書店でも見掛け次第買って、文庫で出てるやつはほぼ読んだ(エッセイ除く)。自分でも何でこんなに好きなのか分からない。もちろん会話文とか季節の描写とか雰囲気とか好きなところは色々挙げられる。けど何で恩田陸が一番好きな作家なのかは分からない。恋と一緒ですね。

…うやむやにポエミーにごまかしたところで今回は終わりです!数えるぐらいしかいないと思いますが、最後まで読んでくださってありがとうございます!私の感想はどうでもいいので是非作品を読んでみてください!そしてあなたも恩田陸好きになってくれたら嬉しい!

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ヒッピーとパツキン

好きな本屋と一箱古本市とその他諸々について好き勝手書いてます。